Chemistry Labs

問題 1

三フッ化窒素は驚くほど安定な化合物で、フッ化アンモニウムとフッ化水素の混合物の溶融塩電解で初めて合成された。(a) NFX3\ce{NF3} はどの電極で生成するか? 生成の半反応式を書け。(b) 関連化合物 NHX2F\ce{NH2F} と NHFX2\ce{NHF2} は非常に不安定で副生成物として生じる。NFX3\ce{NF3}, NHFX2\ce{NHF2}, NHX2F\ce{NH2F} のうち最も低温で凝縮するのはどれか。(c) これら分子の N–F 結合長は 136, 140, 142 pm。単純な静電(部分電荷)モデルで各分子に割り当てよ。(d) NHFX2\ce{NHF2} をHF中のKF溶液に通すと、二つの幾何異性体の混合物として窒素–フッ素二元化合物が得られる。生成の化学式を書け。(e) NFX4X+\ce{NF4+} 塩は NFX3\ce{NF3} と FX2\ce{F2} から適切な試薬の存在下で得られる。試薬を提案し反応式を書け。(f) NFX4X+\ce{NF4+} は加水分解して NFX3\ce{NF3} と OX2\ce{O2} を生じるが、OX2\ce{O2} はしばしば理論量より少ない。加水分解式と、OX2\ce{O2}:NFX3\ce{NF3} 比を下げる副反応を書け。(g) 四フッ化アンモニウム塩(固体ロケット燃料候補)はフッ素を 65.6 質量%含み、加熱で全て NFX3\ce{NF3} と FX2\ce{F2} として放出され、n(FX2)=2.5 n(NFX3)n(\ce{F2}) = 2.5\,n(\ce{NF3}) である。塩の化学式を求めよ。
ステップ 6/6: 塩の化学式の決定
x:y=1:4 in (NFX4)xAFy;65.6% F⇒A=Xe⇒(NFX4)2XeFX8x{:}y = 1{:}4 \text{ in } (\ce{NF4})_x\ce{AF}_y;\quad 65.6\%\,\text{F} \Rightarrow A = \ce{Xe} \Rightarrow (\ce{NF4})_2\ce{XeF8}
分析

各 NFX4X+\ce{NF4+} は1つの NFX3\ce{NF3} を放出;n(FX2):n(NFX3)=2.5:1n(\ce{F2}):n(\ce{NF3}) = 2.5:1 は陰イオンがさらにFを供給することを示す。放出F原子を数えると NFX4X+\ce{NF4+} 1つ当たり NFX3\ce{NF3} が3 F、2.5 FX2\ce{F2} が5 F、計8となるので陰イオン AFyx−\ce{AF}_y^{x-} は電荷とF収支から x:y=1:4x:y = 1:4、すなわち (NFX4)X2AFX8\ce{(NF4)2AF8} 型。F質量分率 65.6% から MA≈131M_A \approx 131 — キセノン — となり塩は (NFX4)X2XeFX8\ce{(NF4)2XeF8}(65.9% F)。

よくある誤り. 陰イオン自体も放出可能なフッ素を含むことを忘れないこと——2.5:1 の比がその手がかり。見落とすとフッ素を含まない陰イオンで合わせようとしてしまう。