Chemistry Labs

問題 1

分子イメージングは医療診断の強力なツールである。核異性体 99mTc^{99m}\ce{Tc}(m=準安定)は優れたγ線放出体(t1/2=6.015t_{1/2} = 6.015 h)で、テクネシウムジェネレーター中で親核種のβ−崩壊により [99mTcOX4]−[^{99m}\ce{TcO4}]^- として得られる。(a) A→X99mX2299mTc+B\ce{A -> ^{99m}Tc + B} における親核種Aと放出粒子Bを同定せよ。(b) 99mTc^{99m}\ce{Tc} ジェネレーターの溶出液の放射能は12.5 GBq(1 GBq=10910^{9} 崩壊/秒)である。存在する 99mTc^{99m}\ce{Tc} のモル数を求めよ。(c) 標準的な撮影では患者に約200 MBqが投与される。排泄による放射能損失がないと仮定し、投与放射能が初期値の1%未満になるまで患者が待つべき時間を求めよ。
ステップ 1/3: 親核種
99Mo→99mTc+β− (+νˉ)^{99}\ce{Mo} \rightarrow {}^{99m}\ce{Tc} + \beta^{-}\ (+\bar{\nu})
分析

β−崩壊では中性子が陽子に変わるので、質量数は変わらず ZZ が1増える:99Mo^{99}\ce{Mo}(Z=42Z=42)が電子を放出して 99mTc^{99m}\ce{Tc}(Z=43Z=43)になる。ジェネレーターでは親はモリブデン酸 [99MoOX4]2−[^{99}\ce{MoO4}]^{2-} として存在し、過テクネチウム酸 [99mTcOX4]−[^{99m}\ce{TcO4}]^{-} として溶出する。