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上級 · 20分

UVの盾としてのオゾン層

大気上端と地表の太陽紫外線を比較し、オゾンの吸収断面積を読み取る。

目的

オゾン層が UV-C と UV-B をどれだけ取り除くかを定量化し、その落ち込みをハートレー帯・ハギンス帯に結びつける。

器具と試薬

2つのスペクトルパネル:オゾンあり・なしの 200–400 nm の太陽放射照度と、対数目盛の OX3\ce{O3} 吸収断面積。

手順

  1. 最初の表示で 280 nm 以下の2曲線を比べる:地表の曲線はほぼゼロ — UV-C は届かない。
  2. 280–315 nm(UV-B)で地表曲線を追う:急に立ち上がるが大気上端の曲線を大きく下回る。
  3. 断面積表示に切り替え、255 nm 付近のハートレー極大と 350 nm 方向の弱いハギンス裾を見つける。

観察すること

  • UV-C(< 280 nm)はほぼ 100 %、UV-B は約 90 % が地表に届く前に除去され、UV-A はほとんどそのまま通過する。
  • 断面積は 255 nm 付近で σ≈10−17\sigma \approx 10^{-17} cm²/分子に達する — STP でわずか約 3 mm の層が地球全体を守れるほど大きい。

解説

吸収された UV はオゾンを光分解する:OX3+hν→OX2+O\ce{O3 + h\nu -> O2 + O}(ハートレー帯、λ < 310 nm)、続いて O+OX2+M→OX3+M\ce{O + O2 + M -> O3 + M} で再生する — チャップマンサイクル。各光子のエネルギーは熱になるため成層圏は上空ほど暖かい。OX3\ce{O3} が減れば(例:CFC 由来の塩素触媒)、吸収はベール–ランベルト則 I=I0e−σNlI = I_0 e^{-\sigma N l} に従うため透過 UV-B は指数関数的に増え、オゾン 10 % 減で地表 UV-B は約 12 % 増える。

ゆかりの化学者

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バーチャル実験は直感をつかむための簡略化したモデルです。実際の実験や安全教育の代わりにはなりません。指導者なしに自宅で再現しないでください。