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高校 · 15分

指示薬を用いた酸塩基滴定

ビュレットから NaOH を酸に滴下し、当量点で指示薬の色が変わる様子を観察する。

三角フラスコの上に置いた3Dビュレット。NaOH を加えるとフラスコの液の色が変わり、隅に pH と体積が表示される。

目的

当量点での NaOH\ce{NaOH} の体積を求め、指示薬の反応を調べ、強酸と弱酸を比べる。

器具と試薬

三角フラスコに酸 25 mL(0.10 mol/L)、50 mL ビュレットに 0.10 mol/L の NaOH\ce{NaOH}、指示薬数滴。

手順

  1. 強酸 HCl\ce{HCl} とフェノールフタレインから始める。体積のスライダーを 0 mL からゆっくり動かし、色と pH を見る。
  2. 24〜26 mL の間はゆっくり進め、色が消えなくなる最初の体積を記録する。
  3. 酸を弱酸の CHX3COOH\ce{CH3COOH} に切り替え、25 mL での pH を比べる。
  4. 弱酸のまま指示薬をメチルオレンジに変える。何 mL で色が変わるか。

観察すること

  • HCl\ce{HCl} では pH は 1.00 から始まり、24.9 mL で 3.70、25.0 mL で 7.00、25.1 mL で 10.30 となる。NaOH\ce{NaOH} 1滴で約 6.6 も跳ぶ。
  • CHX3COOH\ce{CH3COOH} では pH は 2.88 付近から始まり、25.0 mL で約 8.72 となる(7 ではない)。酢酸イオンが弱塩基だからである。
  • フェノールフタレインはどちらの酸でも当量点付近で変色するが、メチルオレンジは弱酸ではずっと早く変色する。

解説

当量点では n(HX+)=n(OHX−)n(\ce{H+}) = n(\ce{OH-}) なので CaVa=CbVbC_aV_a = C_bV_b。濃度が等しければ当量点は 25.0 mL である。指示薬は、変色域が当量点付近の急な部分にあるときに役立つ。弱酸ではメチルオレンジ(pH 3.1–4.4)は約 12 mL で変色し、25 mL の当量点よりずっと早いので、結果が大きく狂う。

実験の歴史

容量分析は 1829 年のゲイ=リュサックによるインディゴでの漂白剤滴定に始まり、世紀半ばまでにデクロワジルのビュレットとモールのピペットが「滴定」を産業の日常道具にした。アレニウスのイオン説(1887)とオストヴァルトの指示薬化学が、なぜ n(HX+)=n(OHX−)n(\ce{H+}) = n(\ce{OH-}) の瞬間に色が変わるのかを説明した — この実験が一滴ずつ追う当量点である。

ゆかりの化学者

関連トピック

バーチャル実験は直感をつかむための簡略化したモデルです。実際の実験や安全教育の代わりにはなりません。指導者なしに自宅で再現しないでください。