Chemistry Labs

一般化学

液体・固体・結晶

結晶中で原子がどう積み重なるか、単位格子とは何か、構造によって充填の密度がどう違うか。

直観直観:繰り返される箱

気体では粒子は離れており、液体では接していながら互いに滑り、結晶性の固体ではあらゆる方向に繰り返す規則的な配列で並ぶ。結晶全体をつくるために繰り返される最小の箱が単位格子である。

立方の単位格子に原子を球で示した3Dの結晶格子。辺が線で描かれている。
構造を選び、一辺 2〜3 個の格子にして繰り返しを見よう。原子の大きさを 1 にすると隣り合う原子が接する。

学校学校レベル:単位格子中の原子を数える

頂点の原子は8つの格子で共有されるので 1/81/8、辺上は 1/41/4、面上は 1/21/2、内部は 11 と数える。これで単位格子あたりの原子数 ZZ が得られる:単純立方は 1、体心立方(BCC)は 2、面心立方(FCC)は 4。配位数は最近接の原子の数で、6、8、12 である。

3つの立方晶金属構造
構造Z配位数充填率
単純立方1652 %
BCC2868 %
FCC41274 %

例: 銅の密度

銅は面心立方で、辺 a=361a = 361 pm、M=63.55M = 63.55 g/mol。密度と原子半径を求めなさい。

解答

ρ=ZMNAa3=4×63.556.022×1023×(3.61×10−8)3≈8.97\rho = \dfrac{Z M}{N_A a^3} = \dfrac{4 \times 63.55}{6.022\times10^{23} \times (3.61\times10^{-8})^3} \approx 8.97 g/cm³(実測 8.96)。原子は面対角線に沿って接するので 4r=2 a4r = \sqrt2\,a、r=128r = 128 pm。

大学大学:イオン結晶と共有結合結晶

NaCl では各イオンが反対電荷の6個のイオンに囲まれる(配位数 6 : 6)。CsCl では大きい CsX+\ce{Cs+} が8個の隣をもつ(8 : 8)。どちらの構造になるかはイオン半径の比で決まる。ダイヤモンドでは各炭素が正四面体状に4個の炭素と結合し、硬いが隙間が多く、充填率は 34 % にすぎない。

ΔHfus=TfusΔSfus\Delta H_{\text{fus}} = T_{\text{fus}} \Delta S_{\text{fus}}
nλ=2dsin⁡θ(Bragg)n\lambda = 2d\sin\theta \quad \text{(Bragg)}
P=nRTV−nb−an2V2(van der Waals)P = \frac{nRT}{V - nb} - \frac{an^2}{V^2} \quad \text{(van der Waals)}