10年生
軌道・電子配置・量子数
原子核のまわりのどこに電子が見つかりやすいか、そしてその規則が周期表をどう埋めていくか。
直観直観:軌道ではなく雲
原子の中の電子は、決まった軌道を回る小さな惑星ではありません。量子力学では波動関数 ψ で表し、その2乗 ∣ψ∣2 が各点で電子が見つかる確率を与えます。確率の高い領域を雲として描いたものが軌道(オービタル)です。
点の一つひとつが電子の取りうる位置です。n, l, m を変えてみましょう。s 軌道は球、p 軌道は2つの葉、d 軌道はたいてい4つの葉をもちます。オレンジと青は ψ の符号であり、電荷ではありません。学校学校レベル:量子数
定義: 量子数
n=1,2,3,… は電子殻とエネルギーの大きさを決めます。l=0,1,…,n−1 は副殻とその形(s,p,d,f)を決めます。m は −l から +l まで変わり、向きを決めます。スピン ms=±21 は、1つの軌道に入る2個の電子を区別します。
orbitals in shell n=n2,electrons≤2n2 電子はエネルギーの低い軌道から順に入り(構成原理)、1つの軌道には逆向きスピンの電子が最大2個(パウリの排他原理)、等エネルギーの軌道にはまず平行スピンで1個ずつ入ってから対をつくります(フントの規則)。
原子番号 Z を選ぶと、電子配置が表示されます。オレンジの電子が価電子です。例: 鉄、Z=26
鉄の電子配置を書きなさい。
解答
Fe:1s22s22p63s23p63d64s2。4s は 3d より先に埋まりますが、FeX2+、FeX3+ になるときは 4s の電子が先に失われます。