大学 · 15分
活性化エネルギーとアレニウスの法則
衝突モデルで温度・活性化エネルギー・触媒・濃度を変え、速度の温度に対する指数関数的な敏感性を引き出す。
目的
を使い二つの温度での速度を比較して活性化エネルギーを推定し、触媒が実効障壁を下げる様子を見る。
器具と試薬
温度 T、活性化エネルギー Ea、触媒、相対濃度のスライダーを備えた仮想衝突チャンバー。
手順
- Ea = 60 kJ/mol、conc = 50 に固定し、T = 300 K と 350 K で有効衝突数を数える。
- k₂/k₁ を計算し、 から Ea を解く。設定値と比較する。
- 濃度を 2 倍にし、速度が衝突頻度に比例することを確かめる。
- 触媒を切り替え、T や濃度を変えずに速度が上がる様子を記述する。
観察すること
- T を数十 K 上げると、障壁を越える衝突の割合が比例的以上に増える。指数関数的なボルツマン因子である。
- 触媒は障壁の低い経路を提供して速度を上げる。温度・濃度が変わらなくても反応性衝突が増える。
解説
障壁 を越えるエネルギーを持つ衝突だけが反応する。マクスウェル・ボルツマン分布によりその割合は に比例し、 となる。室温付近で ~10 K の上昇が速度を倍にし、 の大きい反応ほど温度敏感になる理由である。
実験の歴史
スヴァンテ・アレニウスは 1889 年に速度則を指数形にし、ファント・ホッフの先の仕事を一般化した。後にヘンリー・エーリングの遷移状態理論が をポテンシャルエネルギー面に結び付けた。
ゆかりの化学者
バーチャル実験は直感をつかむための簡略化したモデルです。実際の実験や安全教育の代わりにはなりません。指導者なしに自宅で再現しないでください。