大学 · 20分
酵素触媒:ミハエリス・メンテン曲線
酵素反応の初速度 v を基質濃度に対してプロットし、なぜ曲線が Vmax で飽和するかを見る。
目的
曲線 から と を読み取り、酵素–基質親和性や酵素量と結びつける。
器具と試薬
仮想実験台:基質原液、カタラーゼ様酵素、ストップウォッチと速度表示。曲線全体はシミュレーションが供給する。
手順
- 基準プリセット(Km = 1.0、Vmax = 1)から始める。[S] = Km にカーソルを合わせ、v = Vmax/2 を確かめる。
- Km = 4.0(親和性低)に切り替える。Vmax の半分に達するには基質がどれだけ必要か。
- Km = 1.0、Vmax = 0.5 を基準と比べる。何が変わらず、何が半減するか。酵素を半分にした場合と結びつけよう。
- 各プリセットで [S] → 0 の見かけの効率を見積もる。Vmax/Km に近づく。
観察すること
- [S] が低いと曲線はほぼ直線で傾きは Vmax/Km。[S] が高いと活性部位がすべて埋まり曲線は平坦になる。
- Km を 1.0 から 4.0 にすると半飽和点は4倍右へ移るが、プラトーは変わらない。
- Vmax を半分にするとプラトーは下がるが、半飽和基質濃度である Km は変わらない。
解説
酵素 E は基質 S と可逆的に結合して ES をつくり、生成物を放出する: 。活性部位の大半が空いていれば [S] を2倍にすると v もほぼ2倍になる。[S] ≫ Km では全部位が埋まり速度は に頭打ちとなり、酵素を増やすしか上げられない。 は半分の速度を与える基質濃度なので、Km が小さいほど低 [S] でも有効に結合する。
実験の歴史
1913年、レオノール・ミハエリスとモード・メンテンはベルリンの実験室でインベルターゼを測定し、ヴィクトル・アンリの先行定式をもとに速度式を導いた。この双曲線式は酵素学の柱となり、1925年にブリッグスとホールデンの定常状態近似で洗練された。
ゆかりの化学者
関連トピック
バーチャル実験は直感をつかむための簡略化したモデルです。実際の実験や安全教育の代わりにはなりません。指導者なしに自宅で再現しないでください。