Chemistry Labs
大学 · 15分

反応速度と衝突理論

衝突する粒子が十分なエネルギーをもつときだけ A + B → 2C が起こる様子を見る。温度・Ea・触媒を変えてみる。

オレンジ色の A 粒子と青い B 粒子が跳ね回る3Dの箱。十分なエネルギーの衝突が起こると青緑の C 粒子が2個できる。隅に A・B・C の数が表示される。

目的

反応速度が EaE_a を超えるエネルギーをもつ衝突の割合で決まること、温度上昇や触媒で反応が速くなる理由を理解する。

器具と試薬

シミュレーションのみで試薬は不要。数秒で反応が見えるよう、エネルギーは縮小してある(Ea ÷ 8)。傾向は本物と同じ。

手順

  1. 初期設定(300 K、Ea = 50 kJ/mol)で実行し、C が増える速さを見る。
  2. 温度を 350 K に上げて比べる。
  3. 触媒をあり、なしに切り替え、Ea を 80 kJ/mol に上げる。

観察すること

  • 反応に至る衝突の割合は、このモデルの理論値で 300 K では約 2.5 %、350 K では 3.8 %、触媒ありで 15.7 %、Ea = 80 kJ/mol ではわずか 0.5 %。
  • ほとんどの衝突では何も起こらず、粒子は跳ね返るだけ。
  • A または B がなくなると数は変わらなくなり、しばらくすると最初からやり直す。

解説

衝突が反応に至るのは、中心を結ぶ方向のエネルギーが EaE_a を超えるときだけである。熱運動では、そのような衝突の割合は e−Ea/RTe^{-E_a/RT} に比例し、アレニウスの式 k=A e−Ea/RTk = A\,e^{-E_a/RT} が得られる(AA には衝突頻度と幾何学的因子が含まれる)。TT を上げると、しきい値を超える衝突が増え、衝突自体も頻繁になる。触媒は EaE_a の低い別の経路を提供し、正逆両方向を速めるが、平衡定数や ΔH\Delta H は変えない。

実験の歴史

1850 年のヴィルヘルミーによる糖転化の旋光計測定は初めての反応速度測定であり、ファント・ホッフの化学動学(1884)が速度と平衡を結びつけた。1889 年アレニウスは、多様な速度データが 1/T1/T に対して同じように曲がることに気づき、k=A e−Ea/RTk = A\,e^{-E_a/RT} を書いた — この衝突シミュレーションが粒子ごとに動かしている式である。

ゆかりの化学者

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バーチャル実験は直感をつかむための簡略化したモデルです。実際の実験や安全教育の代わりにはなりません。指導者なしに自宅で再現しないでください。