9年生
周期表入門
周期と族から元素の位置を読み、電子配置や化学的傾向と結び付けます。
直観元素の地図
周期表は元素の地図です。位置から電子配置や、つくりやすい物質の種類を読み取れます。
横の行を左から右へ読み、縦の族には最外殻電子配置が似た元素が集まります。階段状の境界は金属と非金属をおおまかに分け、その近くに半金属があります。
学校周期・族・原子番号
定義: 原子番号
原子核中の陽子数で、Zと表します。中性原子では電子数もZに等しく、現代の周期表はZの増加順です。
定義: 周期と族
周期は横の行、族は縦の列です。典型元素では族番号が価電子数の手がかりとなり、似た化学性を予測できます。
| 位置 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 周期 | 行;単純な模型では占有主量子数が同じ | Na、Mg、Clは第3周期 |
| 族 | 列;典型元素では価電子配置が似る | Li、Na、Kは1族 |
| ブロック | 最後に電子が入る副殻:s、p、d、f | 遷移金属はdブロック |
元素の多くは金属です。金属は左側と中央、非金属は右上に多くあります。水素は電子を1個もつため1族の上にありますが、アルカリ金属ではありません。
例: 塩素の位置を特定する
塩素の原子番号は17です。周期、族、価電子数を答えます。
解答
電子配置は2、8、7です。占有殻が3つなので第3周期、最外殻電子が7個なので17族(ハロゲン)です。
例: ナトリウムと塩素を比べる
陽イオンをつくりやすいのはNaとClのどちらですか。
解答
Naは価電子を1個もち、失ってNa⁺になりやすい一方、Clは電子を1個受け取ってCl⁻になりやすいです。周期表は予測の手がかりですが、化合物や条件も重要です。
大学性質が周期的に繰り返す理由
元素の性質は原子番号の周期関数であるというのが周期律です。価電子殻配置の反復が似た化学性を生み、副殻充填、遮蔽、実効核電荷が傾向と例外を生みます。
| 性質 | 周期内 → | 族内 ↓ |
|---|---|---|
| 原子半径 | 一般に小さくなる | 一般に大きくなる |
| 第一イオン化エネルギー | 一般に大きくなるが例外あり | 一般に小さくなる |
| 金属性 | 一般に弱まる | 一般に強まる |
1869年のメンデレーエフの表は原子量順で、未発見元素の空欄を予言しました。核電荷の理解後に確立したZ順は、原子量順では説明できない例外を解決します。
例: ナトリウムとカリウムが似るのはなぜか
周期表を使い、最外殻電子を比べます。
解答
どちらも1族で、最外殻にs電子を1個もち、失って+1イオンになりやすいです。Kは占有殻が一つ多いため大きく、最外殻電子は弱く束縛されています。
参考文献
- The Periodic Table: Its Story and Its Significance · Eric R. Scerri, 2007