理論・計算化学
密度汎関数理論(DFT)
多電子波動関数ではなく電子密度が、分子や固体のエネルギーをどう決めるのか。
上級ホーヘンベルク=コーンの着想
電子の波動関数は 個の空間座標に依存します。ホーヘンベルクとコーンは、基底状態のエネルギーが、たった3つの座標の関数である電子密度 で決まることを証明しました。
定義: コーン=シャム法
相互作用する電子を、同じ密度を再現する相互作用のない電子で置き換え、1電子方程式を自己無撞着に解きます。難しい多体効果はすべて交換相関汎関数 に押し込められており、これは厳密には分からないため近似が必要です。
よく使われる近似は、局所密度近似(LDA)、一般化勾配近似(GGA、PBEなど)、メタGGA、そして厳密交換を混ぜるハイブリッド汎関数(B3LYPなど)です。汎関数を選ぶことは、計算コストと精度のトレードオフを選ぶことです。
研究研究の最前線
参考文献
- Inhomogeneous Electron Gas · P. Hohenberg, W. Kohn, 1964
- Self-Consistent Equations Including Exchange and Correlation Effects · W. Kohn, L. J. Sham, 1965
- Density-Functional Theory of Atoms and Molecules · R. G. Parr, W. Yang, 1989